3年越しのレコーディングスタジオ♪♪
新宿支社・渡辺です
(注)今回は話が長くなります
皆さんは 「レコーディングミキサー」 という職業がお判りになりますか
簡単に言うと、楽器演奏や歌唱を録音するエンジニア
しかしミキシングコンソール(調整卓)を使いこなせるだけではダメで、
アーティスト・プロデューサー・アレンジャーなどの制作意図を理解して
最も相応しい音の録音、ミックスが行えるクリエーター能力も求められる職業です

私の十数年来の友人、中山クンはこのレコーディングミキサーとして
20年近く、数々のスタジオで経験を積んできました。
その彼が3年ほど前から
「40歳を機に自分の城、自営のレコーディングスタジオを作りたい

ついては物件を探してくれないか。」と言い出したのです。
中山クンから出た大まかな物件条件は
①ボーカル2人が並べる大きさ、もしくはドラムセットが組める大きさの収録ブースを
作りたいので、最低でも室内面積10坪以上。
②スケルトンは工費がかさむので、カラオケスナック居抜き、事務所などで室内の
形がいびつではなく、なるべくきれいな四角形であり、当然ながらレコーディングスタジオで
貸主のOKが取れるもの。
③スタジオとして必要な防音設備・音響設計はするが、空中階はNG。
地下1階(何故なら最下階で下方向への音影響は気にしなくて良い)限定。
なお直上階の1階は直接音の影響が考えられるので、駐車場や倉庫になっていて
その1階が2階以上階への影響のクッションになるような構造のビル。
④個人経営のスタジオなので、月額賃料は〇万円まで。
⑤ミュージシャンが楽器を持ち込むのに、ビル前に車横付け可能で、なおかつ
近隣にコインパーキングがあること。
所在地については、ある意味広く物件在りきで定期的にリサーチを続けましたが、
「レコーディングスタジオ」という使用目的でことごとくNG
一昨年やっと大田区のカラオケスナック跡でこれはというところまでいきましたが、
結果としてレコーディングスタジオへの改装工事費用が予算的に折り合わず断念
物件探しは3年目に突入の昨年10月、横浜市営ブルーライン「阪東橋駅」近くのビルが
候補に浮上したのです


こちらがそのビル。地下1階・地上6階建て。
1階は建設業を営む貸主様が資材倉庫として使用。
2階~6階は住居という構成です。
これが該当物件の室内。貸主様がリフォームされて、きれいな事務所仕様13.7坪。
ウォシュレットトイレ完備、エアコンも設置されています
まず11月初頭、中山クンが内見。
坪数、部屋の形、立地(横浜でもライブハウス集中エリア伊勢佐木町、関内、桜木町が至近)で
良いのではないかとの感想。
2回目、音響設計・施工の専門業者さんを伴っての内見。
ここで、ビル上層階に音がどのように伝わっていくかを測定してみないと設計・施工が可能か
判断がつきかねるとの意見あり。
ここにレコーディングスタジオを作ったとして、収録ブース内での演奏者、調整卓やスピーカーを
設置するミキシングルームから漏れた音は音楽としてではなく、振動として建物躯体を
伝わっていくのはもちろん、共用階段や給排水管が入ったパイプスペースが煙突の役目をして、
上層階に上がっていくことになります。
それを推測するには、専門的なノイズ発生装置(テレビ放映ない時の砂の嵐音の類)を
スピーカーに繋いで大音量でノイズを流し、周波数別に音の伝わりを騒音計で測定、
そのデータからどの程度の防音設備をスタジオに施さねばならないかを実測させてほしいとの
リクエストがでました。
11月~12月、音響実験を2回。
地下の事務所で前記のノイズを発生させ、それがビルのどこにどのように伝わっていくのか、
音響設計さん、中山クン、私の3名でデータ数値測定だけでなく、1階、2階、3階・・・と
駆け上がり、ビル周りを走り回り、壁に床に住居のドアにと耳をそばだてて、実感も含めての
測定に右往左往


説明資料として
こんなグラフやら
こんな表に解説書面をつけて、貸主様に防音設備についてご説明、
最終的にはこの設計図で貸主様から契約のご了解を取り付けました。
~外部への音漏れ影響だけでなく、スタジオ内の音響設計が一番の肝で、
この設計図にスピーカー配置など細かく設定されています。
12月年末、賃貸借契約締結。
明けて今年1月中、電気、ネット、電話環境整備。工事部材調達。
~工費削減のためにも、全部の部材が新品というわけにはいかず、この間で吸音素材や
防音ドア等の中古品を、設計業者さんや中山クンのネットワークを駆使して集めたそうです。
2月中、内装工事実施。
3月、調整卓・スピーカーなどの備品搬入・セッティング。
3月後半より機材ランニング、微調整の繰り返し。
4月中旬、何とか形が出来たよと中山クンから連絡あり、
知恵の結晶、レコーディングスタジオを早速拝見に伺いました
元々の事務所仕様の鋼板ドアを入るとスグにもう一枚、防音ドアがあります。
防音ドアを開けるとミキシングルーム
ミキサーの調整卓から見た収録ブース
ミキシングルーム左手スペースは機材置き場
グリーンのドアが収録ブースの防音ドアになります。
演奏や歌唱をおこなう、収録ブース室内
収録ブース内は機密性が高いので、新規でエアコンを設置
~このために躯体に新規で配管穴を開けることも貸主様にご了解いただきました。
収録ブース内のプレーヤーからは、ミキサーがこのように見えます。
収録ブース脇から室内全体はこんな感じです。
このスタジオの主、レコーディングミキサー・中山 圭さん
中山クン曰く
「これから本格稼働していく中で、細かい使い勝手を随時ブラッシュアップして
お客様に納得、感動していただける音楽創りをしていきたい
」とのこと。
私も今回は普段の店舗仲介とは全く違った経験をさせていただき、
本当に貴重な機会となりました
さぁ、3年越しの悲願達成

レコーディングスタジオ 「横浜橋スタジオ」 がいよいよ始動
プロアマ問わず、音楽制作の拠点として皆さまのご利用をお待ちしております

PS.次回はミュージシャンの演奏録音の現場を見せていただきに伺いたく思っています。
『横浜橋スタジオ』
レコーディングエンジニア : 中山 圭
〒232-0021
横浜市南区真金町1丁目5-5 ユーコート大通公園B1
045-512-8641


皆さんは 「レコーディングミキサー」 という職業がお判りになりますか

簡単に言うと、楽器演奏や歌唱を録音するエンジニア

しかしミキシングコンソール(調整卓)を使いこなせるだけではダメで、
アーティスト・プロデューサー・アレンジャーなどの制作意図を理解して
最も相応しい音の録音、ミックスが行えるクリエーター能力も求められる職業です


私の十数年来の友人、中山クンはこのレコーディングミキサーとして
20年近く、数々のスタジオで経験を積んできました。
その彼が3年ほど前から
「40歳を機に自分の城、自営のレコーディングスタジオを作りたい


ついては物件を探してくれないか。」と言い出したのです。
中山クンから出た大まかな物件条件は
①ボーカル2人が並べる大きさ、もしくはドラムセットが組める大きさの収録ブースを
作りたいので、最低でも室内面積10坪以上。
②スケルトンは工費がかさむので、カラオケスナック居抜き、事務所などで室内の
形がいびつではなく、なるべくきれいな四角形であり、当然ながらレコーディングスタジオで
貸主のOKが取れるもの。
③スタジオとして必要な防音設備・音響設計はするが、空中階はNG。
地下1階(何故なら最下階で下方向への音影響は気にしなくて良い)限定。
なお直上階の1階は直接音の影響が考えられるので、駐車場や倉庫になっていて
その1階が2階以上階への影響のクッションになるような構造のビル。
④個人経営のスタジオなので、月額賃料は〇万円まで。
⑤ミュージシャンが楽器を持ち込むのに、ビル前に車横付け可能で、なおかつ
近隣にコインパーキングがあること。
所在地については、ある意味広く物件在りきで定期的にリサーチを続けましたが、
「レコーディングスタジオ」という使用目的でことごとくNG

一昨年やっと大田区のカラオケスナック跡でこれはというところまでいきましたが、
結果としてレコーディングスタジオへの改装工事費用が予算的に折り合わず断念

物件探しは3年目に突入の昨年10月、横浜市営ブルーライン「阪東橋駅」近くのビルが
候補に浮上したのです




こちらがそのビル。地下1階・地上6階建て。
1階は建設業を営む貸主様が資材倉庫として使用。
2階~6階は住居という構成です。

これが該当物件の室内。貸主様がリフォームされて、きれいな事務所仕様13.7坪。
ウォシュレットトイレ完備、エアコンも設置されています

まず11月初頭、中山クンが内見。
坪数、部屋の形、立地(横浜でもライブハウス集中エリア伊勢佐木町、関内、桜木町が至近)で
良いのではないかとの感想。
2回目、音響設計・施工の専門業者さんを伴っての内見。
ここで、ビル上層階に音がどのように伝わっていくかを測定してみないと設計・施工が可能か
判断がつきかねるとの意見あり。
ここにレコーディングスタジオを作ったとして、収録ブース内での演奏者、調整卓やスピーカーを
設置するミキシングルームから漏れた音は音楽としてではなく、振動として建物躯体を
伝わっていくのはもちろん、共用階段や給排水管が入ったパイプスペースが煙突の役目をして、
上層階に上がっていくことになります。
それを推測するには、専門的なノイズ発生装置(テレビ放映ない時の砂の嵐音の類)を
スピーカーに繋いで大音量でノイズを流し、周波数別に音の伝わりを騒音計で測定、
そのデータからどの程度の防音設備をスタジオに施さねばならないかを実測させてほしいとの
リクエストがでました。
11月~12月、音響実験を2回。
地下の事務所で前記のノイズを発生させ、それがビルのどこにどのように伝わっていくのか、
音響設計さん、中山クン、私の3名でデータ数値測定だけでなく、1階、2階、3階・・・と
駆け上がり、ビル周りを走り回り、壁に床に住居のドアにと耳をそばだてて、実感も含めての
測定に右往左往



説明資料として

こんなグラフやら


こんな表に解説書面をつけて、貸主様に防音設備についてご説明、

最終的にはこの設計図で貸主様から契約のご了解を取り付けました。
~外部への音漏れ影響だけでなく、スタジオ内の音響設計が一番の肝で、
この設計図にスピーカー配置など細かく設定されています。
12月年末、賃貸借契約締結。
明けて今年1月中、電気、ネット、電話環境整備。工事部材調達。
~工費削減のためにも、全部の部材が新品というわけにはいかず、この間で吸音素材や
防音ドア等の中古品を、設計業者さんや中山クンのネットワークを駆使して集めたそうです。
2月中、内装工事実施。
3月、調整卓・スピーカーなどの備品搬入・セッティング。
3月後半より機材ランニング、微調整の繰り返し。
4月中旬、何とか形が出来たよと中山クンから連絡あり、
知恵の結晶、レコーディングスタジオを早速拝見に伺いました


元々の事務所仕様の鋼板ドアを入るとスグにもう一枚、防音ドアがあります。

防音ドアを開けるとミキシングルーム


ミキサーの調整卓から見た収録ブース

ミキシングルーム左手スペースは機材置き場
グリーンのドアが収録ブースの防音ドアになります。

演奏や歌唱をおこなう、収録ブース室内

収録ブース内は機密性が高いので、新規でエアコンを設置
~このために躯体に新規で配管穴を開けることも貸主様にご了解いただきました。

収録ブース内のプレーヤーからは、ミキサーがこのように見えます。

収録ブース脇から室内全体はこんな感じです。

このスタジオの主、レコーディングミキサー・中山 圭さん
中山クン曰く
「これから本格稼働していく中で、細かい使い勝手を随時ブラッシュアップして
お客様に納得、感動していただける音楽創りをしていきたい

私も今回は普段の店舗仲介とは全く違った経験をさせていただき、
本当に貴重な機会となりました

さぁ、3年越しの悲願達成


レコーディングスタジオ 「横浜橋スタジオ」 がいよいよ始動

プロアマ問わず、音楽制作の拠点として皆さまのご利用をお待ちしております


PS.次回はミュージシャンの演奏録音の現場を見せていただきに伺いたく思っています。
『横浜橋スタジオ』
レコーディングエンジニア : 中山 圭
〒232-0021
横浜市南区真金町1丁目5-5 ユーコート大通公園B1

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2017年 新宿御苑
こんにちは 新宿支社です。
先日の暑さにはびっくりしましたね
群馬県高崎市では最高気温が30.6度に達したそうです
春でも熱中症にかかってしまう方もいるそうなので、
皆さん気をつけてくださいね。
さて、毎年恒例となりました新宿御苑の様子をアップ
だいぶ時期外れとなってしまいましたが・・・
今年も新宿御苑は多くの方たちで賑わっていました
4月3日入社の新人さん♪
こんにちは
新宿支社です。
桜が満開になり、やっと春がきた~って思っていたのに
今日は冬に逆戻り・・・
寒いですねぇ
体調管理には十分お気をつけくださいませ
さて、新宿支社にはまたまた新人さんが入社いたしました

皆様、ぜひ宜しくお願い申し上げます。
氏 名
山城(やましろ)さん
自己PR
良い物件お探しの方は、ぜひお声掛け下さい


桜が満開になり、やっと春がきた~って思っていたのに
今日は冬に逆戻り・・・


体調管理には十分お気をつけくださいませ

さて、新宿支社にはまたまた新人さんが入社いたしました


皆様、ぜひ宜しくお願い申し上げます。






