㈱テンポアップ　新宿支社のブログ

テンポアップは不動産会社です。
そしてテンポアップは、言ってみれば営業会社です。
世の中の営業会社は似たり寄ったりだと思いますが、うちの会社も
新卒で入った人はいなくて、みな中途で入ってきて、水が合わないと言って
退職して行き、あるいは稼げないと言って辞めて行きます。
そんな中でも、一緒に仕事を続けている人たちが今、ここに居ます。


５月のことですが、私たちはかけがえのない 、大切な人を失いました。

ある木曜日の朝、事務所にご家族から電話が入りました。
支社長が救急車で病院に運ばれ、緊急手術中であるという内容でした。
その日はその連絡だけで続報を待つしかない状態。
こちらから連絡するのもいかがなものか・・・
金曜日は社内でそんなことしか言えない状態でした。
それほど、何も情報が無いままでした。

私は居ても立っても居られなくなって、土曜日に支社長の携帯に電話を掛けました。
ご家族の方が出られて、手術は終わりましたがまだ目を覚ましていません、とのことでした。
ではまたご連絡します、とお伝えして、目を覚まされたらご連絡いただくことになりました。
あくる日曜日、私の携帯電話が鳴りました。支社長のご家族でした。
その声は、不思議な言葉を伝えていました。

「今朝１０時過ぎに、旅立ちました。」と。


緊急事態宣言が発令されていましたので、お通夜、ご葬儀はご遠慮すると会社の打ち合わせで
決まりましたが、お訊きするとごくごく少ない、近い方たちのみでお別れ会をしたそうです。


一週間ほど日を空けて、お線香だけ上げさせてくださいとお願いし、人数を絞って
ご自宅にお邪魔させていただきました。
支社長には誰もが師弟関係をを認める人がいましたので、その方には私が声を掛けて
ご家族への挨拶も果たせました。
ご病気のことを尋ねますと突発性の心臓病だった、とのことでした。
伺ったとき、ご焼香台の横にあった支社長の写真は飛びきりキリっとした顔で微笑んでいました。


今、考えてみると、他の人とは違う人でした。
支社長を慕う弟子みたいな人が４人も５人もいたり、
書類のチェックをしてもらうと進研ゼミの添削みたいに赤ペンを入れてくれたり、
場の雰囲気を考えていて、人にやる気を起こさせるのが上手くて、
悪者になれたり、人の意見が聞けて常識があるのに、難しい物件名を人に読ませて
間違えるのを見て子供みたいに笑い転げたり、
前の支社では難易度MAXの全員安打（同じ月の間に支社全員が成約する）を達成したり、
お酒が好きで、お酒が強くて、歌が上手くて、交友関係が広くて笑いの真ん中にいて、
目上の人から認められていて下の人からも慕われていて、判断力があって、
危険を察知する力が人並み優れていて、字もそこそこ綺麗で、
お客様の本音を測る力があって、作戦を立てて指示が出来て、
出店条件が合いそうな企業の記憶量がすごくて、情報交換した店舗開発の担当者さんの数が多くて、
支社の皆が食べていけるかどうかだとかを気にしていて、アドバイスをくれる。

自分にできるかどうか考えてみると、そのすごさがわかります。私には到底、できないレベルです。
ほんの少し前まで、それを実践してた人がそこにいたのです。
喪失感とはこういうものかと思い知らされます。
また、多くの人がそう感じていると思います。


ただ、今この話をする人はいません。
まだ、あまりにも時間が足りなさすぎるのです。私も言わないつもりでした。
言わないというのも言わないつもりでしたが、お知らせ出来ないまま、知らないままの方々、
お取引先等には、それではあんまりだとの考えもあって、今回お話をさせて頂きました。

いつかこの悲しみを乗り越えられたら、みんな支社長のことを思い出していろんなことを
話し出すと思っています。
それまでは、しょっちゅう「寂しい。」とLINEしてくる、支社長が師と仰いでいたあの人には
私が返信して慰めておきますから。


ねっ！
荒毛支社長。


新宿支社　稲垣

平素は格別のお引立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、弊社では
２０２０年８月１２日（水）より８月１６日（日）まで
夏季休業とさせていただきます。
期間中お客様にはご不便をお掛け致しますが、
何卒ご寛容くださいますようお願い申し上げます。

また、休業期間中に頂戴したメール問い合わせ等は
２０２０年８月１７日（月）より順次対応させて頂きます。
あらかじめご了承頂けますようお願い申し上げます。

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尚、担当者へのご連絡は各自携帯電話にてお承りしておりますので
直接お掛け頂きますよう、よろしくお願い致します。

 

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